オリーブこんにちは
- いとう 邸
- 2022年2月20日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年2月21日
去年の夏頃、職場の関係で
庭での剪定のてつだいをよくやっていたせいか、ふと自分でも植物を育てたくなった。
今まで気にもしなかったものに
自分が興味を持つとは予想がつかなすぎて、逆に面白いな、という気がした。
なぜかわからないが、育てるならオリーブと頭の中でもう決まっていた。直感とはまさにこの事。
調べてもいないけれど、情報も集めてみたら室内でも育てやすいときた。「よし、これはもう育てるしかない。」
この手のことは昔から思い立ったら
すぐ行動してしまう。値段が高い買い物は悩むのだが。いつになく、やけに強気だ。
近くに花屋がないし、ホームセンターもだいぶ距離があるから、悩んだ挙句ふるさと納税で取り寄せることにした。
香川県のオリーブを選んだ。金額もリーズナブルで1度で2種類の鉢が来るという。
それから届くまでに受け皿や水やりのジョウロ、肥料。Amazonでいろいろ選びながら購入。
これは、これがいいんじゃないか?
やっぱりあれかな?と考えることは
疲れるけどなんか楽しい。
めんどくさいけれど。わくわくする。頭の体操。前向きな疲労。
それから約1ヶ月後。
令和3年12月25日のクリスマスに
オリーブはうちにやってきた。
鉢の大きさもちょうどよく高さ45cm程度。
調べたらスペインでよく育てられている種類が家に届けられたみたいだった。開封してみてセッティング。
よし、部屋にもちょうど合う。
それからわずかだけど剪定をしてあげて、眺める。
その時いとうせいこうさんのボタニカルライフをちょうど読んでいたから、少しばかりせいこうさんの書いてる気持ちもわかった気がした。

プロのオリーブ農家の方が言うには、オリーブは苗が太くなるのに時間がかかる。
まぁいいや、気長に待とう。
はじめて水をあげたときはごくごくと土の中に吸収されていき、やっぱり同じ生き物だなぁ。不思議だな、とじろじろ眺めてしまった。
日にちが経ってくると家にもなじんでくる。
晴れた日にふと外を出て散歩してみると玄関にオリーブを飾ってる家ってけっこう多い。
そんなこともなぜだか知って嬉しくなる。
あまりにも自分は知らないことが多い。
ちなみにオリーブの花言葉は平和と知恵。
オリーブ本人達はそんなつもり1ミリもないかもしれない。
今日も鉢を移動して日光にあててあげる。
とはいえ、僕ら人間にも人間言葉なんて付けられた日には慌てふためくかもしれない。
想像してみると面白い。
肩書きとか世間体とか気にする人が多いから、自分の能力に気付いてない言葉をもらったら、それだけでやる気が出てくる人もいるかもしれない。
そんなくだらないことを考えながら、10年おきぐらいでいいので私にも知恵を授けて下さい。とオリーブと変な会話をする男。
自分を反省しながらお湯を沸かしに行った。
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